難しい相場展開

終値で1万5000円を割り込んだ。ほぼ1年4カ月ぶりの1万5000円割れ、もちろん年初来安値を更新。米サブプライム・ローンに端を発する米国景気への先行き不透明感、そして米国の利下げ観測からくる円高進行、平均株価は極めて為替動向との連動性が高いため、米国株の反発と円高一服感が出てこなければ、日本株を積極的に買い進む投資家は少ない。原油価格の上昇に歯止めが掛らず、インフレ懸念の高まりも強烈な弱気材料。売り上げは仮に横バイでも原材料や燃料価格の上昇で、利益は減少傾向となる銘柄が増えそうで難しい相場展開だ。14888.77円は昨年4月のライブドアショック村上ファンドショックのダブルショック後の安値14437円に迫り、次は昨年来安値の14045円も視野に入る動きとなっています。2003年の日本経済の歴史的転換点の後の上昇相場に対する調整という事から、今後考えられる下値抵抗ライン1/3押しの14734円のゾーンに入りましたので、ここで持ち堪えられるのか、1/2押しの12952円まで下がってしまうのか、2005年末からの揉み合い相場とみれば、揉み合い相場の下値は14300円ですから、ここで止まるのか。