シャリア指数

東京証券取引所は11月21日、グローバル・インデックス算出先大手のスタンダード&プアーズ(S&P)と共同でイスラム投資家向けの株価指数「S&P/TOPIXシャリア指数」を開発したと発表した。算出と配信開始は12月3日から。日本経済・産業を代表する主要銘柄を対象とし、その銘柄に対して最適な投資を確保できるよう開発された株価指数と説明している。

中東諸国では原油価格の高騰で利潤が拡大の一途を続け、その資金を「オイルマネー」と呼ばれるが如く各国に投資している。しかしイスラム諸国では、豚肉やアルコールを摂取したり利益を受け取ることが教義上できないため、このような事業を行なう企業への投資ができない。

そこで広告・メディア、酒類、金融、ギャンブル、豚肉、ポルノ、タバコ、金銀取引など不適合業態や、財務状況などをチェックした上で日本株の銘柄を選定し、イスラム諸国の投資家が売買可能な銘柄の値動きの目安として提示。「オイルマネー」を呼び込もうと言う狙いがある。