住宅ローン地獄

私が暮らす住友不動産開発したニュータウンの大規模団地でも、これまでにどれくらい多くの世帯がひっそりと引っ越していったことか。
むろん、住宅ローン破たんである。
若い世代を中心としたプチ富裕層が希望に燃えて大量に移り住んできた。
とくに好況期に勢いで買った人は家計が火の車。
2割程度の頭金で、戸建てでもマンションでも新築を買ってはいけない
無謀で5割近くは入れないと、どうしてもというなら、2割で買っていいのは中古である。
新築は一歩足を踏み入れた途端に中古となり、資産価値がドカンと落ちる。
確かに新築特有の胸のときめきは得られるが、それと引き換えに背負うリスクが余りに大きい。まして、この先は人口減少が急激に進む。首都圏でさえ買い手のつかない中古物件だらけ。デフレは物価下落⇒収益圧迫⇒所得減少を招くとされる。
所得は減っても物価が下がるので、暮らしはそれほど深刻な事態に陥らない。
ただ、経済活動が不活発になるので、雇用縮小をもたらしやすい。
デフレの最大の問題は、所得が減っても借金が減らないことである。
日本はずっとデフレ基調なので、長期の住宅ローンを組んだ人はすでに地獄の思いを味わっているはず。月を追ってローン返済が厳しくなる。真綿で首を絞められる苦しさである。家の前の奥さんが先週死んだ。まだ30代で家の者は心身梗塞で死んだと言っていたが、日曜日の昼、救急車に消防車が来て、その後警察官が4人きて家の中に入っていた。警官にどうしたのですかと、たずねても答えてくれなかった。噂だと自殺だいう話だ。