日本の社長

最近日本の大学や研究所がだす特許を、日本の企業が発展させ、製品化してくれないそうで、日本で生まれた特許が、海外の企業に買われていこうとしている。日本の企業が、なぜ新しい技術に興味を示さないのか。その理由は、日本の1部企業は雇われ社長が多く、就任してから平均4年で利益を出すことに勢力をそそぐ。新規に立地するには国内ではなく海外に行こうとする。海外なら新技術はいらない。安定した枯れた技術の方が良いと思っている。日本の大学や研究所が出した新特許をメーカーがさらに展開していかないと、10年先の日本の技術が海外に出ていってしまう。日本国内で企業が立地できない理由は、円が高すぎるし、国内のGDPは伸びないし、少子高齢化の時代で国内の産業規模が大きくなると思えない。また労働コスト、法人税が高く、規制は厳しいというわけである。日本国内でやるよりは海外に行ったほうが良いということになる。目先の利益を追っていると、新しい産業は育たないし、産業の空洞化が起き、若者の働く場所がなくなり、ますます閉塞感が起こる。