今回の参議院選挙の重み

法案は参議院で否決されると衆議院の三分の二以上の賛成がなければ成立させる事が出来ない。三分の二というのは通常あり得ない数字で、そのため参議院の決定が優先してしまう。従って参議院選挙で過半数を取った政党が衆議院過半数を得た政党よりも強くなる。与党が政権運営を行うためにはどうしても参議院過半数を得なければならない。参議院選挙が与党の死命を決することになる。三年前の参議院選挙で民主党が初めて第一党になり、自民党参議院過半数を失った事で、政権交代が現実の問題となった。そして昨年の衆議院選挙で政権交代が実現し、それからわずか10ヶ月余りで再び参議院選挙を迎え、民主党政権を審判する選挙となる。この選挙で民主党が敗れれば「ねじれ」が起きて解散選挙の可能性、つまり政権交代の可能性が出てくる。