指導力不足

オバマ米大統領の一般教書演説は以下のホームページに載っている。
http://www.nikkei.co.jp/topic/100128_1.html
その中で「我々の製品をもっと輸出しなければならない。なぜなら製品を作り、ほかの国に売れば売るほど米国の雇用が生まれるからだ。だから今夜、新しいゴールを設定する。今後5年間で輸出を倍増させる。」と言っている。このオバマ米大統領の発言を聞いて、大変なことを言い出したものだと感じる。これまでの歴史を振り返れば米国はずっと輸出を減らし続けてきたからで、それは決して米国企業の競争力が低下したからではなく、米国企業がグローバル化して結果的に輸出の必要がなくなってきたのだ。企業がグローバル化して海外に拠点を構え、現地で生産して現地で販売するというスタイルになれば必然的に輸出は減っていく。輸出を倍増させると言うのは、こうした流れに逆行することになり、全く現実的ではないと言える。今の経済の本質から離れている。日本の鳩山さんも発言がブレルし、これではトップの指導力不足で、景気は良くならない。