リスク

日本は巨額の外貨準備高のかなりの部分を、アメリカの政府の発行する国債保有している。外貨準備高は08年3月時点で1兆155億8700万ドルで中国に次いで世界2位である。この外貨準備高のほとんどを米国の債券で保有している。米国債での保有額は08年3月時点で6007億ドルにも達する。つまり、日本の外貨準備の6割をアメリカのドル建て資産で保有していることだ。アメリカは景気刺激のために巨額の財政出動しており、米国債の乱発などによって、さらに謝金(対外債務)が膨らみ、返すあてのなくなったアメリカは、謝金を減らす最終手段としてデノミをするかも知れない。旧ドルと新ドルの交換比率を10対1などと勝手に設定すれば、米国債の価値は10分の1にまでになってしまう。または北米自由経済圏でアメロという共通通貨の導入を検討中と言われており、アメロに移行したとき旧ドルとアメロの交換比率を10分の1にすれば、日本が旧ドルで保有する米国債の価値は10分の1になる。