円高不況

アメリカの経済が失速することで弱いドルが起こり、日本は円高不況に見舞われている。ドル安・円高の進行によってどの程度のマイナスの影響を受けるのか。アメリカの実質経済成長率が08年の前年比プラス1.4%から09年に前年比マイナス0.7%へスローダウンしても日本経済の落ち込みの影響は、実質経済成長率をわずかの0.06%下押しする程度である。ところが1ドル105円から90円へと変化した場合には、0.64%も押し下げられてしまう。日本経済はアメリカの経済失速のショックよりも、弱いドルによる円高自動車産業などの輸出産業の業績が落ちることで起こる円高不況が怖い。