物まね

兎も角一度やらしてみましょう。今迄も大企業に国家の資金をつぎ込んだ初めて中小零細企業や個人救済に税金投入歓迎。これだけは言える、バックに政治献金なし。と言うご意見。一時的の資金繰りで助かるかもしれませんが所詮は一時的なカンフル剤にしかなりません。自分も中小企業に勤めていましたから解る。経営者に能力が無いのに企業を延命することしか考えていない。料理店を個人で経営してもその人に味覚と臭覚に色彩感覚が人並みにすぐれていなければ繁盛しない。感覚という物は親から受け継いだ遺伝でどんなに努力しても、超えることの出来ないものである。絵描きでも音楽家でも上手い人はいる。物まねならそれを超えることができず、どこかで聞いた音や、絵になってしまう。商売でも同じで中小企業の経営は人の物まねが多い。
企業は利益を出すには人件費などのコストを切り詰めていくしかない。だが、規模縮小では企業として尻すぼみである。売り上げを伸ばすには競争相手から顧客を奪うしかないので、特売や安売りなどを仕掛ける。ならば目には目をと相手も反撃してくる可能性は高い。旗色が悪くなった方が退却すればまだいい。最悪なのは、どちらも頑張って結局、共倒れすることである。最長3年間の返済猶予などを認め貸し渋り貸しはがし対策法案で経営者に余裕ができて、海外を含めた新たな販路開拓や新製品開発などに向かえばいい。しかし、借り入れ負担が小さくなった分で採算を度外視したような生存競争を続ける企業があれば逆効果になる。
わが国の経済力は確実に低下し、国際競争力は全くなく、後進国並みでしかないことが指摘される。国の再生の道は国民の真面目さであり、手先の器用さであり、忍耐強さである。世界で最も信頼できる食品加工や最も優秀で信頼性の高い電気製品、高級品は日本人が造りだしている。大量生産、大量消費、使い捨ての世界では、巧みの技術は生かされない。そのよさを守り、高めながら、確実に造り続けることが産業を守り、技術を育てることになる。
スパーにコンビニエンスストアにしろ、今はコンピューターで商品管理され売れ筋でない商品は排除され、テレビなどで見た商品しか売れず、自分の判断できずに買っている。知的文化の本もベストセラーは売れるが、そうでないものは売れなくなっている。日本の書店は21000軒があり、書籍全体の初版部数は平均8000部といわれいる。これから解るように各店に1冊ずつ配ったとしても、全部の書店には並ばない。書店も知の倉庫ではなく、コンビニエンスストアのようなものになりつつある。検索エンジンで何でも解ると思っていませんか。大きな氷山の一角、水面の上に頭をだしている一部分しかみていない。水面下には次々と情報が生まれてくる。これが検索エンジンの限界と言われているものである。検索エンジンは注目されている情報、流行している情報を選び出し、注目を浴びていない情報や少数意見の情報などは、重要であっても多くの人から見られていないという事実から判断され重要でないと判断する。このように多数派の支配、流行のみの評価になり、こうした危険ができる。私たちは情報の一部分や流行になっている部分のみを見ている。本当に小さな情報の表面しか理解していないことが起こる。
雇用の受け皿として期待される介護・福祉分野で働く人が増え、8月の就業者数は前年同月比20万人増の291万人と過去最多になった。少子高齢化を背景に、介護現場は人手不足が続いており、職を失った人たちの流入が進んだことは好いことである。しかし現実に若い人の定着率が上がるか疑問でもある。職安に職を探しに行ってたとき、となりいた若者が介護の現場にいて腰を痛めて職を探しに来ていた。妹の子供も看護学校で介護の現場の研修があり。排泄物の処理で食事も出来ない毎日で可愛そうであった。結局、大きな病院に勤めたが身体を壊し辞めてしまった。