戸惑い

今日は第26回 かっぱ橋道具まつりが「日時 : 平成21年10月6日(火)〜10月12日(月・祝)AM 10:00〜PM 5:00」あり、出かけた。普段の日や休日でもお客はちらほらなのに大勢の人たちが来ていた。18cmのステンレスの鍋が900円で売っていた。プロ用の鍋なので普段は3000円以上してもよさそうなのにこの値段、毎年デザインが変わるのは取っ手の部分のデザインだけだそうである。あと一つガスの魚焼機が1000円で売っていたが買うか、買うまいか迷った。一般には1万円するものだ。下町に住んで10年になるが、本当におかしな街ちだと感じるのはお祭りだとドット人が出てくる。普段の日はお店の照明が薄暗く、三社祭では明るくなったのには驚き、人との結束が強いのを感じる。何十年も新宿には出かけていたし、仕事も新宿に近かったのでどうにもなじめない。気質の違いなのかと思わせるほど戸惑うことがある。鉱工業生産は春先から持ち直しが続いていると言うが、ピーク時の7〜8割までしか戻っていない。設備の過剰感は強く、生産機械の発注を大幅に増やす状況にはない。需要者別でみると自動車や鉄鋼業からの受注が増えたが、水準は1年前の半分程度と低く、本格回復への道のりは遠い。通信業や建設業など非製造業からの受注額もマイナスが続いている。国内経済は4〜6月期にプラス成長に転じ、持ち直しつつある。ただその主な要因はエコカー減税などの政策効果。個人消費や設備投資といった民需が主導する自律回復にはほど遠く、景気の浮揚力は依然として弱い。
返済猶予制度の原案は会見当日の朝刊各紙で報じられた。その内容は猶予期間は最長3年、元本だけでなく金利の一部も猶予といったもので、1年間の時限立法とされるものだが、不況で苦しむ中小企業には福音と思える返済猶予制度も、金融機関や納税者にとっては想定外の負担を強いることになりかねない。2008年から2009年にかけての主要行の不良債権比率は、あおぞら銀行新生銀行りそな銀行をはじめとして不良債権が増えている銀行が多くなっているのだ。このような状況において中小企業へのモラトリアムを認めてしまうと、返済できないままに倒産する中小企業が出てきたら、今度は銀行が大きく傷つくこになる。これは焼け石に水にすぎない。むしろ返済猶予をすると負債が減らず、企業の財務体質は改善しにくくなる。最終的に問題を先送りするだけで、どこかにしわよせがくる。亀井担当相は「そんなことはわかっている」とばかりに堂々と答えた。金融機関の経営が苦しくなったら公的資金で救済すればいいという安易な道筋もみえる。