台所事情

自民党民主党に勝てなかったのは選挙資金がなかった。自民党の台所事情。実はずっと借金浸けだった。政党交付金献金の減少で、倒産予測も出始めた。今回の衆院選大敗で、衆院議席が300議席から119議席に激減。2009年分の交付金は今年1月時点の算定では、約157億円もあったが、そこから来年は約53億円も減る予定だ。自民党本部の直近の政治資金収支報告書(07年分。08年9月公表)を見ると、前年からの繰越分を除く収入(252億円)の3分の2は交付金に依存している。07年末の銀行からの融資残は63億円ある。今回の総選挙で、来秋に公表される今年分の借入残高は増えているはずという見方が強い。りそな銀行は、前述した自民への07年の融資残63億円のうち、約33億2500万円と過半を占める。自民党を形式的に倒産させ、債務を減額してもらい、新たな受け皿政党を用意して、そちらに議員が移る。政治資金規正法上、債務を残して政党を解散してはならないなどの規制はなく、収支報告書など届けを出せばよい。