自立心

この前、NHKでシベリウス交響詩『タピオラ』演奏していたが、シベリウスフィンランドの作曲家である。この国は強大な隣国ロシア、スウェーデンに挟まれた人口520万の小国である。OECDの学習到達度調査(PISA)で、フィンランドは3回連続世界一である。しかし、日本の子供たちの成績は振るわず、長期低落傾向である。フィンランドの学力は、強大な隣国に挟まれ、民族存亡の危機をくぐり抜けた歴史が、学力世界一をつくりあげた。フィンランドソ連に対する巨額の戦争賠償の重圧がかえって国民の結束を固めたと言われている。厳しい生活から抜け出すために努力が、北欧諸国の中でも屈指の造船技術、機械製造技術などが育った。その中でも携帯電話のノキアはあまりにも有名である。小国フィンランドにとって、一人ひとりの自立心がなければ、国を守り抜くことができないと子供心に理解して自分なりに努力を続けているところが、日本の子供との異なる点である。