景気回復

いままでの製造業は輸出をアメリカを考えて造っていけばよかった。高付加価値の高い製品を作り出していけば買ってくれる市場があった。しかし、いまはアメリカは消費が落ち込み、消費より貯蓄に変化している。日本は内需では一番買ってくれる20代の人口はピークーに比べて少なく、期待できない。おのずと、となりの中国に企業は目を向ける。20歳から29歳の消費意欲は強すぎるほどで、まだ賃金は日本より低いが物を買う購買意欲は強い。中国に進出できるのは企業に資金力がある大企業で、下町や大田区の個人経営者や中小企業は取り残されてしまう。これでは日本の景気は良くならない。
今回の選挙で期待できる光を見つけた。民主党代表小沢一郎より第45回衆院選への出馬要請を受け当選した福田 衣里子(ふくだ えりこ)が若き情熱や信念を話していた。いまの若者は何を考えているのか解らない人が多く、自分の考えを言葉で言える人がいないと思っていた。テレビでのインタービューで彼女は、本当に芯が強く信念があって彼女なら活躍する。民主党はいい候補者を見つけた。若さは物事に対する潔癖や純粋だと思うが情報がありすぎて達観して、ものごとに反発することなく、おとなしすぎる。学生運動が吹き荒れた時代の教訓で順応の若者を作りだしてきたのかも知れない。
衆院選マニフェストに盛り込んだ高速道路の無料化について、マニフェストには「原則無料化」と記載し、無料化の対象となる路線や区間を明示していない。30兆円もある道路公団の赤字をどう返済するのか。その財源は何処から持ってくるのか。車の乗らない人も平等に税金が使われる矛盾がある。人気とりのマニフェストにならなければよいが。
民主党が10年度概算要求、最大の92兆円のやり直し明言をした。31日提出日、またいちから予算の見直しすれば、景気の立ち直りに水をさす事になりかねない。官僚も来年度予算の原案ができあがっているのに、初めから見直せと言われて素直にハイというのかな。官僚とごたごたとなるなら、後先上手く使いこなしていくのは難しい。