離職の中身

正社員の離職が10万人を越えたと新聞に載っていた。自分の周りにも辞めたくなかったが、会社からの肩たたきで、やむなき退職した人がいる。離職の中で自分からの意思で、辞めた人はわずかだろう。工場、店舗の閉鎖でやむなく辞めた人とが多いと思う。会社の一方的な解雇がほとんどである。自分のいる職場が閉鎖になれば、新しく工場や支店ができなければ自分の入る枠はなく、職場を去らなくならないのが現実である。今、喫茶店にいるが周りを見渡しても、この時間に本を読んだりで時間をつぶしている人は離職者だと思う。前は図書館で時間つぶしていた男性が多く見られたが今は喫茶店で多く見られる。女性のおしゃべりしている団体さんは少なくなった。
どの新聞も民主党議席数を300を越える、いきよいだと書いている。まだ、ふたを開けなければ解らないが、この閉塞感を何とかして欲しい期待もあるのだろう。あまり期待すると、期待が大きいほどギャップが大きく、ますます閉塞感が大きくなる。根本的には所得のかさ上げが起こらなければこの閉塞感はなくならない。しかし現実は平成3年から大学院生は2倍に増え、就職率が50%だと言う話だ。しかたなく、学校に残り、講師だと15万円、正規にならない限り無理で、本を書いたりしてしのいでいる。大学の定年は65歳から70歳でなかなか枠がない。日本はタクシーや歯科医師が増え、食べて行くのも大変らしい。そのうち弁護士やパイロットが高給取りでなくなる時代がくる。