恐れていたこと

厚生労働省が30日発表した5月の有効求人倍率は0・44倍と過去最低を更新し、5月の完全失業率も5・2%と5年8カ月ぶりの高水準を記録した。政府などは景気の底打ちを宣言したが、中国などの新興国への輸出が少し増えたのと、在庫調整がほぼ終わり少し製造を始めた段階である。これから昨秋以降の景気後退の影響で失職した人たちの失業手当の期限切れが今後本格化する見通し。再就職できず、手当ももらえない人が増えれば、消費は一段と冷え込み、景気回復が遠のく恐れがある。企業は固定費を抑えるために給料の高い中高年の首切りをする。よほど能力がない限り再び就職することはできない。ハローワーク来る求人は社員数人の会社が多く、求人を求める人とのミスマッチがある。