GMの倒産

6月2日から5日に商務長官のほか、内務長官、農務長官、エネルギー長官ら内政関連の閣僚がミシガン州オハイオ州など中西部の各州を訪ねる。自動車産業の苦境をふまえ、雇用などに関する不安の沈静化をはかる。GMの破綻がいかに深刻か。政府の存続も左右する事態がこのことでも解る。日本の国鉄が行なったように新会社を造り、資産を移し負債を旧会社に残す。新会社にいける人の選別や取引相手の選別を2ヶ月だけでできるか疑問があるし、簡単にいかないと思う。トヨタと同じ規模の倒産、自動車は部品メーカーがその下にいる。その倒産も計り知れない。日本の景気はアメリカしだい、米国の失業率が増えるので景気が好くなるのは来年以降だろう。
GMが倒産すれば利益が大幅に少なくなるので日本の部品メーカーも規模を縮小する。固定費を減らす方法は人件費で、工場の配置転換で転勤出来なければ辞めざるえない。また研究部門や本社の余剰社員の減らす方法は子会社を造り転籍や営業に回され、営業成績が悪ければ首を言いわたせる。その前にボーナスや賃金のカットをやる。職場には沈滞ムードが漂い、いやな雰囲気が漂う。権力を握った指導者が精神年齢がよちよち歩きの子供だと、恐怖、不振、心身の消耗は関係者の人生を惨めする。