深刻な問題

GMの社債など無担保債務272億ドル(約2兆5500億円)の削減交渉が不調に終わった。連邦破産法11章の適用を申請すれば、米国の製造業では史上最大の経営破綻となる。
この問題の深刻度はGMを得意先とする日本企業数は102社で、仕入先とする企業数は31社。業種別でみると、GMの生産、販売活動に直接関係する企業数は得意先、仕入先合計で85社に達し、全体の64%を占めている。半数は100億円以下の中小企業。10億円未満の小規模な会社も34社に達する。100社の下請けの孫下請や大田区などの個人企業の倒産が起こる。今は浮かれているけれども不況感を感じる事態が起こる。自動車は色々のパーツで成り立っていて、それぞれを買ってきて、組み立てて自動車が出来上がる。トヨタ自動車のパーツの例、ボディ(新日鉄)、タイヤ(ブリジストン)、エンジン(ヤマハ発動機)、ウインドウ(日本板硝子)、ECU[電子制御ユニット」(NECエレクトロニクス)、カーナビ(日立製作所)、ドアロック(三井金属)等で、自動車産業が倒産や売り上げが落ちることは大変なことが解ると思う。車一台にパーツは2万から3万点になる。トヨタは内製している部品は車体、フレームなどわずか200から300点程度で、残りは部品メーカーなどから外部調達している。 トヨタ自動車など国内自動車大手8社が28日発表した4月の国内生産台数は、前年同月比45.9%減の47万2863台と7カ月連続で前年実績を割り込んだ。メーカー別では、トヨタが56.1%減の14万5516台▽ホンダが37.5%減の5万7066台▽日産自動車が49.8%減の4万9663台で、3社とも4月としては過去最大の減少率。トヨタの正社員の雇用を維持する目安が国内生産300万台である。このまま続けば14万5516台×12ヶ月で174万6192台、正社員のリストラが始まる。