おかしな話

新聞読んでも可笑しいことに気がつないだろうし事実が読めない。学歴の知識は常識しきの範囲の知識でしか理解できない。
量的金融緩和は輪転機を回してドル紙幣を大量に発行することで、そのドルで米国債を買い取る。そこにおかしいことに気が付かなければならない。今月の16日、米連邦準備制度理事会FRB)は政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を、これまでの1%から史上最低の0―0.25%へと引き下げ、事実上のゼロ金利にすることを決めたと発表し、即日実施した。深刻化するリセッション(景気後退)に歯止めを掛けるため、今後、長期国債の買い入れも含め、証券の買い取り拡大を論議するとし、市場への資金供給拡大の目標を掲げる「量的金融緩和」を検討する姿勢を鮮明にした。
米連銀は最近「量的緩和策」の一環として、米国債が売れ残る事態に備えて、連銀があまった米国債を買い取る新政策を検討している。名目上、連銀は政府から独立した機関であり、ドルの輪転機を回して刷るだけで米国債を買うことが可能だ。この1年間で3倍の資産膨張をしている(連銀資産は1兆ドルから3兆ドルへと増えつつある)。この策の拡大版として、民間だけではなく政府の債券を買うのが、今回の新政策だ。このやり方をすれば、毎回米国債は完売し、長期金利の上昇という財政破綻の兆候も出現せず、ドルは崩壊しない。連銀は事実上、米政府の機関である。財務省が売り出す米国債を連銀が買うのは、自作自演の錬金術であり、いつも完売し、売れ残ることはない。こんなことをやっていれば1年ぐらいは延命できるかもしれないが、その後に起きるドルに対する信用失墜の表面化する。