米国債

アメリカの下院で金融安定化法案が否決されたことは日本よりましな議員がいることだ。日本と同じに資金は米国債を発行する。これはいずれ国民の借金になる。米国債が急落し、債務不履行宣言、米国債の紙くず化があり得る。すでに米分析者の間では、将来の米財政赤字の増加を考えると、もはや米国債は最優良のAAA格ではないと指摘されている。格付け会社は政治的に、米国債の格下げを実施できないだろうから、表向きはAAA格のままである。日本の米国債保有は6000億ドル(70兆円)で、国家予算の0・8年分だ。巨額だが、10年ぐらいかければ償却可能な額だ。中国や日本、韓国といった米国債を大量保有する東アジアの国々が、パニック売りによって自滅的に米国債の価格を急落させてしまうかもわからない。中国は米国債を上手く売り抜けるかもしれないが、日本はアメリカの義理があり無理だろう。

10月14日の日本株の高騰のカラクリ、米国は休日(コロンブスの米大陸発見記念日)で、株式市場は開いていたものの、銀行など金融機関はみんな休みで、大口の株式投資が少なかった。そこに、ごく一部の大手機関投資家後場に大量の買いをいれ、株価を上昇させた。薄商いの中、ダウ平均株価は史上最高の11%の値上がりを見せた。この急上昇を受け、対米従属傾向が非常に強い東京の株価も、週明け14日に高騰した。米銀行大手JPモルガン・チェースが15日発表した2008年7−9月期決算は、純利益が前年同期比84%減の5億2700万ドル(約534億円)と、四半期ベースで四期連続の大幅減益となったのをうけアメリカの株が550ドルさがっている。シカゴ日経先物が現在8600円、日本も800円暴落で始まりそうだ。