格差

吉祥寺は世間では派遣切り、リストラとか言われているがこの街では関係ないようだ。下町の方に住んで10年にたつがこの2年の寂れようには目をおうばかりだ。この街の周辺に住むにはそれなりの年収がないと住めない。それが街の活気を表している。自分も知らず知らずに気持ちが閉塞感になっていた。まずはお金を稼げなければ気持ちが落ち込んだ毎日になるし、下を見ないでたえず上を目指して行かないとだめになる。貧すれば貪するするの言う言葉がある。前は何処に住もうが格差を感じたことが、ほとんど無かったが今ほど肌に感じることはない。
23歳のときリックサックを背負って蟹族をしながら、青森や北海道の根室の街に降りたとき、日本にもこれほど寂れた街があったときの驚き、地図の上では大きく名前が掲載されていても根室の街は夏でも寒く、閑散とした漁師町だった。公共事業が減らされると産業のない地方はますますと寂れて行く。いまはデフレとなり、物の値段が下がり、資産を持っている人たちとってはこれほどよい世の中はない。中央線でも吉祥寺、高円寺、新宿は人々が集まり、不景気が何処であるかの繁盛ぶり、いま痛手をうけているのは阿佐ヶ谷や上野、秋場原などの個人商店が集まる年収が低い人たちの街だ。消費がおちればこの人たちを直げきし、格差を広げる。
民主党子供手当てとか福祉に重点の政策をとっている。これはいいことだが、間違える公共事業のばらまきと替わらなくなる危険性がある。これは薬と同じで一時的にすることで、それにたよって甘えてしまっては国も滅びる。昨日の日経新聞の夕刊にパソコン出荷台数が掲載していたが、日本のメーカーでは東芝が5位に名前があるだけで日本電気富士通の名前すらない。日本の製造業の衰退が数字に表れている。