見せかけの経済

株価が落ちていますね。6月2日に与謝野経財相が、最悪期は脱したと発表した。この発表も悲しいことに、あまり経済の実態を反映していない。与謝野大臣はこの発表の中で、景気回復の根拠として鉱工業生産指数の2カ月連続上昇をとりあげました。生産分野だけの指数をとりあげ、さも景気が回復したかのように発表したがこれだけで景気が回復したと判断できるはずありません。
見せかけの景気回復は内閣支持率の回復のためで、ちょうどこの頃から内閣改造衆議院解散の流れが表面化し始めた。そのためには内閣の生命線である、景気刺激策の成果を国民に示さなければならなかった。その結果、消費者には実感のない景気回復が生み出され、政府の情報に踊らされた投資家によって、日経平均は上昇した。
このまま順調に景気回復していくだろうと多くのエコノミストが話していた。やはり見せかけは見せかけでしかありませんでした。政界の意図が感じられる、みせかけの経済なのです。
国民は安いもの求めて買い物をする。今は物があふれ、それほど物を買いたいと思う気持ちが起こらないため、売り上げが延びず経済がよくならない。企業も努力していると思うが、ソニーもかって、ウォオクマンなど斬新な物の作りをしていた。しかし今はソニーらしさがない。