貧困の連鎖

解雇された離職者約7万のうち、再就職できたのは2割にとどまっているという。貧困は確実に広がっている。
親の貧困によって高等教育を受ける機会を失えば、子供たちも低賃金の労働に甘んじる可能性が増す。昨年末、私立高校生の授業料の滞納は2万4500人に達し、昨年3月末に比べ3倍も増えた。貧困が貧困を呼ぶ負の連鎖はすでに始まっている。親が金持ちの家に生まれ、小さいときから塾通いして勉強していかないと好い大學に入れないし、大手の会社に入ることは無理だ。社会にでれば派遣社員に甘んじなければならい。年収300万で子供を大学に入れ家を買うことは到底無理なことだ。貧困の連鎖だ。なぜこんな国になったのだろうか。 世の中、努力をして一流になっている人もいる。白川静立命館大学専門部国漢科(夜間)を1936年に卒業し、立命館中学校教諭に。その後、立命館大学法文学部漢文学科に入学。同大学予科教授となる。1954年からは立命館大学文学部教授を務めた。1976年に66歳で定年退職。1981年には名誉教授の称号を受けている。
漢字研究の第一人者として知られている。また音楽家では武満徹終戦直前に聞いた、リュシエンヌ・ボワイエの歌うシャンソン聴かせてよ、愛のことばをに衝撃を受ける。やがて音楽家になる決意を固め、清瀬保二に師事するが、ほとんど独学であった。京華高等学校卒業後、東京芸術大学音楽学部を受験して失敗。無名時代、ピアノを買う金がなく、町を歩いていてピアノの音が聞こえると、そこへ出向いてピアノを弾かせてもらっていたという(芥川也寸志を介してそれを知った黛敏郎は武満と面識はなかったにもかかわらず自分のピアノを貸し与えた)。この人が作曲した(小さな空)は素晴らしいので機会あったら聞いて欲しい。
4日のニューヨーク株式市場では朝方発表の住宅関連の指標の改善などを受け、金融株を中心に幅広い銘柄が買われた。3月中古住宅販売保留(前月比)予想±0.0%より+3.2%だった。これは中国の人たちが投機のために買っているとの噂もある。本当に回復しているのか見極めが肝心である。