株価の暴落

米金融界が抱える問題は、米住宅市況の下落によって、金融機関の大きな資産である不動産担保債券の価値が下がり、実体的な債券価格算出が難しいため、各社が持つ債券の価値の下落幅も確定しにくく、不動産関連以外の債権(各種融資債権、デリバティブ)にも下落が感染し、相互の貸付や一般企業への融資も貸し渋って経済の血液である金融の流れが止まっていることだ。しかし困ったことに、米不動産市況は下落を続けており、来年末まで底を打ちそうもない。不動産市況が下落し続ける限り、不動産債券やその他の債権の価値も連動して下がり続ける。そのため債券の暴落の穴埋めのために日本で買っていた不動産と同じように日本株を売り現金化を急ぐため株価の暴落につながっている。 例えばキャノン外国人比44%で8月12日に5390円をつけ10月10日安値2940円をつけている。完全に外人売りである。