予想の当たり過ぎ

おはようさん! 経済予想の当たり過ぎだよね。アメリカ住宅金融機関の不安材料の解決や金融機関への公的資金供給とか格付けの評価や原油の価格構成の透明化といろんな人のいろんな改善がされても来年の後半にならないと効果が出てこない。予想の当たりは良いがトヨタも下落がとまらず自分の資産の含み損を計算するのも恐ろしくなってきた。今日の日経に平日の昼食代の調査が出ている。80%が600円以下で200円以下が22%ですよ。貴方の昼飯代はセレブで年金受給者として反省が必要ですよ。そうなるとお茶も100円以上ではセレブになるよね。

株価が下がり不況になり始めている原因を自分なりに探ってみた。
世界の金融システムは信用格付けによって支えられている。これは企業が発行する債券などが格付けが高いほど、低い利回りで債券などを発行でき、企業は資金調達のコストを下げられる。地価の鑑定が不動産の基準になっているように、債券やCP,金融商品は信用の格付けの存在を基盤としている。格付けが多く利用されるようになったのは1980年代後半にアメリカで金融革命が起こり債券債務関係を証券化して流通するシステム、レバッジ型が主流になってからである。あらゆる人々からの預金を従来型銀行ビジネスでは、15%程度だが証券化による金融ビジネスだと総利益は50から100%にもなる。従来型だと融資が満期になって返済されるまでリスクを負わねばならないが、レバレッジ型金融では融資債券を証券化して売却でき、リスクを抱えずにすむ。
昨年以来アメリカで起きている金融危機は、この新型金融モデルが引き起こした。発端はインフレ悪化による金利の上昇の結果、住宅ローンを返済できない米国民が増え、特に変動金利型のサブプライムローンの破綻が急増したことだった。昨年の夏以来住宅の債券は格付けに関係なく受け取らない、買い取らない投資家や金融機関が急増し格付けが事実上無効になった。金融危機が2,3月で終わっていたら、短期で終わっていたかもしれないがその後住宅価格はじりじり下がり続けている。貴方が前から言っているこの部分が正常にならない限り好くならないことが解ってきた。結論としてはなかなか株価も景気も好くならない。
金融危機から一年たつが危機は去っていない。不況やインフレと相まって、危険はもっとひどくなりそうだ。金融破堤や世界不況は金融構造の転換のチャンスと考えれることができそうだ。