深刻な問題

国際労働機関(ILO)が24日発表した報告書で日本で失業保険の給付を受けていない失業者の割合は77%に上り、先進国の中で最悪の水準にある。派遣労働の規制緩和などを急速に進める一方、非正規雇用者のセーフティーネット整備がおろそかなため、日本の労働者が国際的にも極めて厳しい状況に置かれている事情が浮き彫りになった。このうち最も無保険失業者の比率が高いのはブラジルで93%、次いで中国が84%で日本は両国に続く高さ。4位の米国は57%にとどまり、ドイツやフランスは10%台。主な先進国で日本の突出ぶりは明らかだ。