契約社会

米保険大手AIGの巨額ボーナス問題が表面化し、米議会を巻き込む大騒動に発展。社員との間の契約がAIGの社員に対し08年分のボーナスは、07年分と100%同額とするという項目が盛り込まれている。しかも、保有資産を時価評価したことで生じる損失などはボーナス支給に影響しないとも記され、業績が悪化しても、07年分と同額が保証される内容となっている。法律にはたくさんの抜け道があるが、契約法の本質はいたってシンプルだ。雇用者は被雇用者との間で、報酬を支払う代わりに一定の仕事をしてもらうことで合意するのだ。アメリカと日本との違いだ。